灰色に関連した俳句の例をまとめました。
灰色を含む俳句例
初冬の雲灰色に沖の方/桑村竹子
灰色をふくみ大塊秋の雲/上野泰
冴え返る空灰色に凧一つ/会津八一
灰色の夜空の下の雪の山/高木晴子
灰色の男と冬の海がある/角川春樹
灰色の午後風そひぬ冬の雨/高木晴子
灰色の空低れかかる枯野哉/夏目漱石
灰色の街よ中也の雪が降る/橋本榮治
灰色の世界を仄と虹照らし/稲畑廣太郎
一羽なりや頭に入りくる灰色雁/阿部完市
巨き秋雲灰色の背もたのもしき/香西照雄
汐ふきや稲荷の裏の海灰色/長谷川かな女
酒場灰色北欧水夫の髪溶けそう/伊丹公子
川みごと灰色鷺やさらすほそぬけ/阿部完市
曼珠沙華ある日とつぜん灰色に/岩淵喜代子
灰色の椅子ばかり枯林の音楽堂/柴田白葉女
灰色の象のかたちを見にゆかん/津沢マサ子
百合鴎灰色に河口曇りゐたり/長谷川かな女
神馬灰色秋蝿に眼をしばたたき/長谷川朝風
蛾を救ひその灰色はふり向かず/加藤知世子
俳句例:21句目~
灰色の雪と見るにただならず二月二十六日/栗林一石路
暗黒の宇宙を負へり灰色のクレーターのさき月の地平線/宮柊二