博士に関連した俳句の例をまとめました。
博士を含む俳句例
囀を聞き分けてゐる鳥博士/大串章
天文の博士ほのめく冬至かな/召波
炉の主雑学博士もて任ず/三村純也
蛸博士腹式呼吸教授せり/高澤良一
寒雀博士とあそび羽叩ける/萩原麦草
煤逃や物識り博士ゐる床屋/山口通法
草餅や登山の博士学士達/石島雉子郎
蝙蝠を捕へて来たる博士哉/正岡子規
釈奠や笙もてあそぶ老博士/小田島艸于
しののめや博士まうづる四方拝/筑紫磐井
ココア啜る夕顔の前の博士かな/清原枴童
博士の背土曜の森に消えたまま/滝口千恵
博士等は殺卵電波発明す/オオヒロノリコ
永き日や韋陀を講ずる博士あり/夏目漱石
老博士秋の巴里を語りつきず/大場白水郎
驢車駆りて博士の子等の御慶かな/中川四明
星今宵わかき博士は兵に召され/久保田万太郎
朝食いつしよに東方の博士あじさい/阿部完市
ジキル博士もハイド氏も老い日向ぼこ/吉田汀史
バンクーバー秋に客死博士の記念公園/伊丹公子
俳句例:21句目~
旭の薔薇に矗と彳つ博士夫人かな/竹下しづの女
菊咲いて耆婆も阿私陀も博士かな/長谷川零餘子