大鯉に関連した俳句の例をまとめました。
大鯉を含む俳句例
大鯉のはね噴水の輪の乱れ/安西
大鯉の動きに秋の山のいろ/森澄雄
大鯉を料りて盆のならず者/森澄雄
大鯉に四ッ手緊張花ぐもり/大橋敦子
大鯉のぎいと廻りぬ秋の昼/岡井省二
大鯉のはねて驚く雲の峰/五十島典子
大鯉の屍見にゆく凍のなか/飯田龍太
大鯉の押し泳ぎけり梅雨の水/原石鼎
大鯉の玉顔青冬の大利根の/阿部完市
横抱きに獲りし大鯉豊の秋/山崎祐子
花茨大鯉が瀬に出てゐたり/茨木和生
一月真言大鯉をぶつ切り居り/阿部完市
大鯉が流し目したり春たちぬ/中山純子
大鯉が立つて跳ねたり藤の花/茨木和生
大鯉を盥に活かしさくら散る/太田土男
手どりたる寒の大鯉光りさす/飯田蛇笏
波たてずゆく大鯉の寒さかな/渡邊水巴
頭より大鯉およぐ涅槃かな/山上樹実雄
合歓の花大鯉匂ひ去りにけり/佐野青陽人
大鯉のことに緋鯉の水澄めり/横岡たかを
俳句例:21句目～
大鯉を俎上に見たる暮春かな/大岳水一路
雨夜なり大鯉にのつてゆくなり/阿部完市
十二月を赤舟も大鯉もはしる利根/阿部完市
