新聞記者に関連した俳句の例をまとめました。
新聞記者を含む俳句例
帰る雁江東版の記者とあり/正雄
柏餅届けてくれし美人記者/町春草
記者會す天長節の菊の酒/正岡子規
事件あり記者闇汁の席外す/宮武章之
令嬢の煙草嗅ぎつつ競馬記者/三谷昭
師走記者筆の疎略を慎まん/吉井莫生
老記者は今も貧しく震災忌/吉井莫生
甲子園通ひの記者の日焼かな/和田寛子
靴音の記者は乙女か夏めける/室生犀星
天の端の秋雷記者ら街に出づ/神尾久美子
女記者も除夜の屋台に紛れゐる/相羽宏紀
枝豆を食ひ静かなる特ダネ記者/広瀬一朗
糸瓜忌や一記者として今もあり/吉井莫生
記者の朝ちぎれ靴噴く一刷の血/赤尾兜子
てつせん花新聞記者の賜ひたる/細見綾子
屋上に肉積まれゆき記者たち書く/金子兜太
持ち古りしペンは分身記者の秋/大野雑草子
未亡人泣かぬと記者よまた書くか/佐々木巽
記者意識とは好寄心サングラス/大野雑草子
記者の背の高低ラグビー立ちて見る/横山房子
俳句例:21句目~
ポケットベル鳴り出す夜長記者ぐらし/加藤憲曠
小鳥のやうに雪を跳び来て婦人記者/石田あき子