畳の目に関連した俳句の例をまとめました。
畳の目を含む俳句例
積塔や塔の影おく畳の目/姫/墨
寒き夜の夫との間の畳の目/波津女
畳目に箒のひびく旱かな/長谷川櫂
古ぼけし畳の目あり昼寝覚/高澤良一
柚子湯出て蹠に荒き畳の目/菖蒲あや
畳の目粗し仏間の底冷に/岡本佐知子
畳の目粗し雪夜をかへりきて/桂信子
畳の目緊る寒夜に布を裁ち/三好潤子
畳の目見遣り昼寝の漂流感/高澤良一
畳の目雪垣解きし日矢遊ぶ/草間時彦
秋暑し覚めても腕に畳の目/木下夕爾
手枕に畳目の痕蝉しぐれ/田中みち代
螢烏賊畳目のごと並べられ/三枝幸子
挿木して俄かに暗き畳の目/青野三重子
昼寝さめて腕さするや畳の目/正岡子規
畳の目かくも細かき初茶の湯/山口誓子
畳目にまぎれて春の蚊なりけり/岡本眸
畳目のきれいに見ゆる初明り/高橋雅世
畳目の大きく見えて春立つ日/八田和子
はつふゆの竹の影さす畳の目/吉田八重子
俳句例:21句目～
畳目のときに物差し利久の忌/出浦美江子
田を植ゑし夜はありありと畳の目/大関靖博
山の蚤暁け来て畳目にかくるる/長谷川かな女
