疣に関連した俳句の例をまとめました。
疣を含む俳句例
木枯や吹き残されて鐘の疣/会津八一
苦瓜の疣を大事に包みけり/福田昌子
しぐるゝや打並びたる鐘の疣/中川宋淵
しぐるゝや疣の目につく頬被/角田竹冷
南京の月夜の汗疣ありにけり/加藤楸邨
手をあてゝ手の腹涼し鐘の疣/正岡子規
新涼や汗疣かせたる大つむり/河野静雲
汗疣の児我も裸のまゝいだく/右城暮石
汗疣の背罪を犯せしごと思ふ/山口誓子
疣々のおん頭にと甘茶かな/加藤三七子
蔵の陰から現るる汗疣の子/たかおさむ
蘆の芽や沙に疣ほる通り雨/金尾梅の門
蚊の口もまじりて赤き汗疣哉/正岡子規
風ぐせの一樹は芽吹き疣の神/角倉洋子
はんざきの疣のひとつが眼たり/長嶺千晶
子の疣を抓む苧殻を買ひにけり/茨木和生
海鼠の脚あらかた疣に退化して/高澤良一
疣いがいが太く曲れる胡瓜かな/川崎展宏
秋風に鳥の疣あるあかんぼう/増田まさみ
枯れてゆく黒瞳のうごく疣むしり/鈴木貞雄
俳句例:21句目~
四十路の帰省疣太りしと言はれしよ/香西照雄
まくなぎ見上げ片眼に眼疣できてゐたり/川口重美