人心に関連した俳句の例をまとめました。
人心を含む俳句例
大年や手の置れたる人心/羽紅
人心いく度ふぐを洗ひけん/太祇
世の中よ鶴は放さぬ人心/正岡子規
人心よやゆる~としめかざり/貞徳
卯の花やなげやりさまな人心/園女
春の日や午時も門掃く人心/炭太祇
甘干にしたし浮世の人心/正岡子規
落つかぬ晝の花火や人心/正岡子規
世の中や毬打の箔の人ごころ/鼠花
人ごころ問はばや年の忘れ様/杉風
人心しづかに菊の節句かな/黒柳召波
元日やふしへものほる人心/正岡子規
仲秋や火星に遠き人ごころ/飯田蛇笏
七くさを見るや千くさの人心/正岡子規
人心読めしむなしさ春の蝉/鈴木真砂女
卯の花やなげやりざまな人心/斯波園女
おぼつかな土用の入りの人ごころ/杉風
天の川ながれて虚し人ごころ/柴田白葉女
秋は美術の石柱を囲む人ごころ/石原八束
落葉するかされど人心巨木のごと/橋本夢道
俳句例:21句目~
鳥の風いくたび人ごころ持ち去り/金子皆子
大としや手のをかれたる人ごころ/野澤羽紅女
秋風やおのづと知れし人ごころ/久保田万太郎