旅情に関連した俳句の例をまとめました。
旅情を含む俳句例
一葉落ち旅情愕く蝦夷の雨/林翔
春一日一片の旅情胸に帰る/瀧春一
大阪の朧まとひて旅情とす/西本一都
旅情かも更けし湖上の流れ星/及川貞
春の雁旅情あるとき慕情に似/安住敦
柿赤く旅情漸く濃ゆきかな/高浜虚子
秋蝶の繽紛として旅情かな/富安風生
風船が夏日集めてゐる旅情/高木晴子
山吹に降る雨あらき旅情かな/藤岡筑邨
旅情まづ梯梧の真紅那覇五月/河野静雲
萱傷に少し旅情のごときもの/岩岡中正
青林檎旅情慰むべくもなく/深見けん二
春嶺に向ふこころを旅情とす/加倉井秋を
菌飯めでぬ旅情もさりながら/徳永山冬子
青芝にエルムの影を踏む旅情/佐野まもる
一入の旅情かなかな聞きしより/立野もと子
帰路はしる汽車旅情すでに茫々/柴田白葉女
旅情とは雨の木槿の咲くばかり/加倉井秋を
旅情ふと菜殻火の灰パンに降る/神尾久美子
旅情濃し皐月はくもりがちに伊賀/大岳水一路
俳句例:21句目~
牡蠣舟に揺られごころの旅情かな/五十嵐播水
鹿の子の蹤き来蹤きこぬ旅情かな/大橋櫻坡子