蒼朮焚くに関連した俳句の例をまとめました。
蒼朮焚くを含む俳句例
蒼朮の煙のまとふ古柱/三宅二郎
蒼朮や東寺百合文書群/丘本風彦
蒼朮の煙賑はし梅雨の宿/杉田久女
蒼朮を焚きゐる末寺東山/茨木和生
焚きやめて蒼朮薫る家の中/杉田久女
蒼朮の只事ならず匂ひけり/後藤夜半
蒼朮を焚きて暫く楽しまず/後藤夜半
蒼朮を隣たきゐる匂ひかな/青木月斗
妻の家に蒼朮を焼く仕ふかに/石田波郷
巡業の蒼朮を焚く楽屋かな/中村七三郎
蒼朮を焚きて籠れる老尼かな/水谷鍬吉
鬱々と蒼朮を焚くいとまかな/飯田蛇笏
未知の客なれば蒼朮焼いておく/山田庄蜂
蒼朮たく閑にへだたる夜陰かな/飯田蛇笏
蒼朮を焚く山の湯の一夜かな/伊藤冨美子
家風守るとは蒼朮を焚くことも/広瀬ひろし
蒼朮はけむりと灰になりにけり/阿波野青畝
蒼朮を焚きひそやかにすまひけり/清原枴童
蒼朮を買へば僧かと訊ねられ/打出/たけを
やゝありて蒼朮匂ひそめにけり/千石/比呂志
俳句例:21句目~
蒼朮を焚くすこし憂ひありければ/成瀬櫻桃子
蒼朮焚くすこしく憂ひありければ/成瀬櫻桃子