妾に関連した俳句の例をまとめました。
妾を含む俳句例
素袷や黒三郎が妾/子規句集
よしありて卯の花垣の妾/泉鏡花
殿は狩妾餅うる桜茶屋/服部嵐雪
簟妾の帯びだる微醺哉/篠崎霞山
一本の牡丹を庵の妾かな/正岡子規
唐芥子酒飲む妾老いんとす/森鴎外
妻よりは妾の多し門涼み/正岡子規
妾が家は江の西にあり菰粽/炭太祇
妾人にくれし夜ほとゝぎす/炭太祇
年忘妾宅といふ恥るもの/野村喜舟
妾宅や牡丹に会す琴の弟子/夏目漱石
枯萩に僧の奢や妾など/長谷川零餘子
秋の夜の洋妾往けり肩低く/日野草城
初夢の其角が妾をいたぶりぬ/鈴木鷹夫
抱籠や妾かゝえてきのふけふ/榎本其角
洋妾や障子洗ふに来てかごみ/河野静雲
花に妾世に一日の閑を得たり/正岡子規
お妾といはれて住むや秋近し/大場白水郎
斜めに町を抜けて男妾より惨め/楠本憲吉
独活の香の手を嗅せたる妾かな/尾崎紅葉
俳句例:21句目～
碁は妾にくづされて聞くちどりかな/言水
みせばやを咲かす妾宅/灯がともる/山本和子
弥生ここに白紙春のあなたに『妾薄命』/宇多喜代子
