後架に関連した俳句の例をまとめました。
後架を含む俳句例
後架朝焼明治天皇御製集/塚本邦雄
菊を見つ且後架借ル女哉/高井几董
春の雪尺なすに出て外後架/石川桂郎
秋かわく後架花卉添ふ莨盆/宮武寒々
輪飾の一つ吹かるる外後架/石川桂郎
ぶつくさと声中伏の後架より/茨木和生
外後架まづ蠅生るひとつかな/石川桂郎
後架拝借どこか鈴虫鳴いてゐて/及川貞
あかのまま雨の出入りの外後架/石川桂郎
どくだみの花の暑さや総後架/芥川龍之介
夕顔の白ク夜ルの後架に紙燭とりて/芭蕉
秋やこの後架を旅のうたごころ/飯田蛇笏
一葉ちる冷えをあつめて後架の灯/宮武寒々
後架の灯さしゐる除夜の小径かな/石原舟月
長縁を後架へ行く木がらしやむ庭/喜谷六花
後架灯置くやもんどりうつて金亀子/飯田蛇笏
夕皃の花めで給へ後架神/一茶/文化五年戊辰
夕顔の白く夜の後架に紙燭とりて/芭蕉「武蔵曲」
後架にも竹の葉降りて薄暑かな/飯田蛇笏「山廬集」
どの草も犬の後架ぞ散紅葉/一茶/文化十一年甲戊
俳句例:21句目~
ちよんぼりと雪の明りや後架道/一茶/文化十四年丁丑