黒ずむに関連した俳句の例をまとめました。
黒ずむを含む俳句例
山桜防火用水黒ずめる/行方克巳
煤煙に黒ずみあはれ枯芒/高浜虚子
窓外に黒ずむ山や扇置く/巌谷小波
鳩の爪黒ずみ祭囃子かな/大石雄鬼
初午や雪解田に鶏冠黒ずめる/中拓夫
青空の果ては黒ずみ夏木立/吉田成子
黒ずみし常滑磐や花うぐひ/山口峰玉
わが魔羅も美男葛も黒ずみし/矢島渚男
走り海雨鷺の粗巣の黒ずみて/大熊輝一
黒ずみて落椿とはもう言はず/宮津昭彦
黒ずみて野性のまなこ冬の鹿/山下美典
黒ずめる連翹の芽に雨つめた/高澤良一
黒ずんだ楽屋茶碗や寒の入り/今泉貞鳳
鶏頭の黒づみ雑事身を縛す/根津恵美子
しぐるるや潮も黒ずむ熔岩岬/下村ひろし
ポケツトに黒ずみてをり龍の玉/三浦照子
春の海ビニールすでに黒ずみぬ/攝津幸彦
石橋をくぐり黒ずむ花あやめ/宇多喜代子
細註の朱も黒ずみし書をさらす/斎藤香村
黒ずんでゆく桑の実を桑知るや/菅原鬨也
俳句例:21句目～
大根を下ろして明日は黒ずめり/津沢マサ子
五月石橋をくぐり黒ずむ花あやめ/宇多喜代子
