黙るに関連した俳句の例をまとめました。
黙るを含む俳句例
人声にすぐ黙る虫虫供養/河本和
凩を来て末席におし黙る/吉本昴
萱を負ひ雀色時おし黙る/山口誓子
吠え犬に鶴七千羽おし黙る/品川鈴子
吹かれて軽い体重可動橋黙る/堀葦男
汽車全く雪原に入り人黙る/西東三鬼
と老人時雨れて黙る遺唐港/伊丹公子
八月六日貨物列車が来て黙る/漆畑利男
卒業歌止んで花壇の石黙る/百合山羽公
大伽藍春とどめんとして黙る/和田悟朗
扇風機の全速享けてひと黙る/野澤節子
押黙る遅日の口を見つめをり/綾部仁喜
昼の虫一声鳴いて押し黙る/八幡より子
炎昼のポプラの揺れて街黙る/赤木啓子
熱の午後破れ風鈴も押し黙る/石川桂郎
馬追の黙る雨量となりてゐし/福永耕二
日盛りや舟に乗りこむとき黙る/池田澄子
近づけば黙る花野の岩いしころ/川崎展宏
黙る木に隣りひねもす囀る木/尾開くに子
毛馬の閘門はつなつ光も影も黙る/伊丹公子
俳句例:21句目~
炎天を来しよこがほで押し黙る/江崎紀和子
落日はげしくて黙る廃礦村の恋人/伊丹公子