場末に関連した俳句の例をまとめました。
場末を含む俳句例
場末町章の脚打つ霰かな/幸田露伴
寒き夜の錢湯遠き場末哉/正岡子規
山茶花に新聞遲き場末哉/正岡子規
川崎の場末で買ひし金かな/原月舟
歳晩や場末顔なるシネマ館/清原枴童
蟷螂の鎌に場末の匂ひかな/加藤哲也
仲秋や場末映画にカラマゾフ/西本一都
燒いもの水氣多きを場末かな/正岡子規
針供養子供が多くゐて場末/町田しげき
霊媒のゐる場末とは君の家庭/中烏健二
七夕や場末のバアに客ふたり/井上惟一朗
場末なり月見る空の邪魔もなし/正岡子規
新宿はいつも場末やさくらもち/山口青邨
新聞紙すつくと立ちて飛ぶ場末/三橋敏雄
晩夏の灯こぼす場末の遊技店/千野みち子
あんみつの餡たつぷりの場末かな/草間時彦
神父の汗どつと惜しげもなし場末/平畑静塔
場末の灯たばこを買へば聖菓あり/百合山羽公
場末で夕日となつてころがつてゐた/栗林一石路
TURKのやうな湯場が欲しい場末の秋だ/中塚一碧楼
俳句例:21句目~
場末の夜店の菊を見たままで帰つてしまつた/栗林一石路