転勤に関連した俳句の例をまとめました。
転勤を含む俳句例
一片の転勤辞令山笑ふ/辻田克巳
鰯雲一子を託し転勤す/近藤一鴻
転勤の噂遠退く菜種河豚/寺田青香
転勤の駅舎にひとり花曇/金山敦観
飛機おりてああ転勤の鰯雲/源鬼彦
北上川の茎石持ちて転勤す/石川文子
寒星や転勤の子の辞令待つ/関口美子
流れゆく陽炎を追ひ転勤す/金行康子
看護婦の妻の転勤とりぐもり/山口剛
転勤の越後にありて粽結ふ/中田勘一
鮴汁のうまさ覚えて転勤す/寺沢良子
四月馬鹿転勤なきは恥に似て/川村紫陽
春寒や転勤知らす留守電話/松尾千代子
灯台守垣つくろうて転勤す/福嶋千代子
稲架にしぐれ転勤の越永住か/石田章子
菜の花や転勤のたび鄙ざかる/前田攝子
転勤の決まりし庭の罌粟坊主/阿部寿雄
転勤を小耳に挾むゆきのした/高澤良一
芝焼いて転勤者の子ら故郷なし/近藤一鴻
転勤雑沓駅の硝子は耳で埋まる/寺田京子
俳句例:21句目~
転勤のかんじき置いてゆきにけり/中村たかし
おしくらまんぢゆうどの子も泣くな転勤季/村上喜代子