岐れ道/分かれ道/別れ道に関連した俳句の例をまとめました。
岐れ道/分かれ道/別れ道を含む俳句例
極月の輪島に下る別れ道/林蔦江
別れ路の蝸牛などに与すまじ/齋藤玄
月の根岸闇の谷中や別れ道/正岡子規
秋山に岐れ道あり岐れゆく/塩川雄三
うしろにもある逃水の岐れ道/深谷雄大
わかれ路や草の錦を裁おもひ/高井几董
別れ路に別れかねたりは氷に/大木孝子
別れ路や三日月雲の中にあり/岸風三楼
別れ路や時雨れ~て雨となる/寺田寅彦
別れ路や虚実かたみに冬帽子/石塚友二
天の凧昏るれば男女岐れ路に/本島高弓
岐れ道いくつもありて桑の道/高浜虚子
風蘭や二の滝へゆく岐れ道/鈴鹿野風呂
別れ路の水べを寒きとひこたへ/清原枴童
別れ路やまぎれなかりし春の月/相馬遷子
岐れ路のいづれも寺へ独活の花/吉田垢童
月光の染むばかりなる岐れ路/柴田白葉女
武蔵野に多き岐れ路しどみ咲く/岸風三楼
雉子鳴くや峡の戸すぐに岐れ道/吉田冬葉
草枯別れ路わが影さへも地になくて/川口重美
俳句例:21句目~
冬田の岐れ道から見える家へ導かれる/大橋裸木