伏目に関連した俳句の例をまとめました。
伏目を含む俳句例
山吹の真昼を伎芸天伏目/井沢正江
新社員或は伏目を楯として/岡田貞峰
日雷木の仏頭の伏目かな/今井伊都子
母死にて母に貰ひし雛伏目/品川鈴子
青嵐太宰の伏目ふと横切る/平井照敏
頬杖のおのづと伏目鉦叩/稲垣きくの
すれちがふ僧の伏目も花の宵/谷中隆子
古雛の伏目海鳴り夜は高し/鷲谷七菜子
枯野牛雲とびとびの伏目がち/古舘曹人
牡丹や人へ伏目をおしとほす/大石悦子
をとこにも伏目ありけり時鳥/鷲谷七菜子
ポスターの伏目しぐるる玉三郎/横山房子
一瞥に怯みし伏目春ショール/稲垣きくの
伏目して少年が聴くきりぎりす/加藤楸邨
冬の竹伏目ゆるさず真青なり/石田あき子
切れ長き伏目冷え冷え舞妓かな/江原宮子
懐妊のこと言ふ父の日の伏し目/辻美奈子
アマリリス男の伏目たのしめり/正木ゆう子
木下闇伏し目のロバがいるばかり/服部一彦
ハイカー稀に旧道をだまきの花伏目/斎藤春楓
俳句例:21句目~
古風ホテルの油彩の王女すこし伏目/伊丹公子