濁世に関連した俳句の例をまとめました。
濁世を含む俳句例
寒牡丹濁世隔つる菰の内/森川明
乱世と濁世といづれ根深汁/安東次男
山門を出でて濁世へ秋の蝶/千原叡子
濁世を贖ふ人の死沙羅の花/竹本君代
濁世絶つ障子が白し別火坊/津田清子
花みちて濁世をすこし彩りし/大牧広
梅咲きて月下濁世もいぶし銀/安井信朗
烏瓜の花の不思議に濁世かな/寺井谷子
隠岐の娘の濁世は知らず寒晒/中村苑子
この濁世土用太郎も二郎も冷ゆ/黒坂綾子
てっせんの花のさきなる濁世かな/松澤昭
濁世へと飾はづしてしまひけり/渡辺恭子
濁世より乱世がよけれ野火猛る/鈴木鷹夫
濁世熱し和尚赤裸々所化白裸々/正岡子規
繭ごもり籠り濁世を断ちにけり/池田笑子
聖堂を出づれば濁世サングラス/後藤淑子
風たちて濁世ほのぼの焼茄子/中尾寿美子
いつの代も濁世と言ひて白地着る/石村与志
夏帯に濁世つまづきやすきかな/鈴木真砂女
木の葉散る濁世を脱くるごとくなり/村越化石
俳句例:21句目～
雪しぐれ寝釈迦と濁世ともにして/諸角せつ子
