蛍の火に関連した俳句の例をまとめました。
蛍の火を含む俳句例
汝一語我一語螢の火/齋藤愼爾
蛍の火大法輪をなせりけり/吉田紫乃
もつれては闇に解ける蛍の火/岡田守生
わが袖を焦がさん源氏蛍の火/田中益子
夕闇の静かな揺れや蛍の火/渡邊千枝子
幼子の指より漏れし蛍の火/松本喜久子
掌囲ひのなか底知れず螢の火/今井誠人
目の玉のなかよく二つ螢の火/鳴戸奈菜
蛍の火戸毎に分かつ広報誌/倉知つた枝
螢の火なにか一途に近づき来/細谷源二
螢の火吾がかつて在りし世を/齋藤愼爾
螢の火袋に富めりとりゆけば/細谷源二
螢の火袋の口に来てをりぬ/青葉三角草
魔の淵にもつれて落ちし螢の火/長田等
囲ふ手のふくらむおもひ蛍の火/鈴木紅鴎
水の面にじいと音して螢の火/能村登四郎
病妻のこぶし螢の火をもらす/小川原嘘帥
草しなふまでに螢の火のつよき/正木ゆう子
螢の火ほのめく宵となりにけり/高橋淡路女
涙つぶほど深吉野の蛍の火/木田千女「白炎」
俳句例:21句目~
見えぬ手がのびて螢の火をさらふ/上田五千石