体臭に関連した俳句の例をまとめました。
体臭を含む俳句例
今年また体臭淡き山桜/宇多喜代子
思春期の体臭に似て梅の花/伊藤翠
韮汁や体臭を売る私小説/花田春兆
夜光虫体臭しるく残りけり/大庭紫逢
朧夜の体臭のこる昇降機/黒瀬としゑ
秋暑きわが体臭のぼろ辞引/成田千空
花栗の香の体臭に女囚の餉/宮武寒々
鉄はこぶ人の体臭のゆきかへる/篠原
夏めきて吾子の体臭強まりぬ/横田義男
太きかな師の体臭と木の葉髪/西東三鬼
懸草に寝しことのある体臭よ/萩原麦草
黒百合に牛の体臭やりすごす/金谷信夫
いたはれば萩の体臭曇りくる/長谷川秋子
体臭が脱ぎ棄ててあり梅雨畳/文挟夫佐恵
体臭となるまで玉葱作り老ゆ/柴田白葉女
体臭なきいくさの遺品冷ゆる汗/玉城一香
体臭に海抜一〇〇〇の藤ふるふ/品川鈴子
花リラを吾が体臭として一夜/長谷川秋子
藤の花の体臭を置き詩人逝く/文挟夫佐恵
地階の体臭耳まで焦がし焼けるパン/小倉緑村
俳句例:21句目~
船乗りの体臭ゆれるミルクホールの朝/伊丹公子