枕頭に関連した俳句の例をまとめました。
枕頭を含む俳句例
朝寒の枕頭にあり新聞紙/島田青峰
枕頭に柚子置けば秋の風到る/草城
枕頭を大足よぎり登山宿/桜井のの
憂き一日菫の本を枕頭に/田川飛旅子
枕頭に医書山と積み秋深む/相馬遷子
枕頭に金の匙ある夏の風邪/四ツ谷龍
枕頭の歳時記更へむ猫の恋/相馬遷子
枕頭の花開きたる寒さかな/太田鴻村
遍路病む枕頭金剛杖一本/岡部六弥太
文芸無頼枕頭の書へ足袋重ね/北野民夫
枕頭に波と紺足袋漁夫眠る/鈴木六林男
枕頭に陽炎せまる黒田武士/高山れおな
枕頭の薬餌の数や去年今年/徳永夏川女
枕頭の蚊遣に咽喉ひからびし/富田木歩
病む母の枕頭晦日蕎麦すゝる/大橋敦子
枕頭に垂れてまゆ玉まぶしめり/石川桂郎
枕頭の干潟にしやがみ大がらす/加藤郁乎
枕頭に木の葉うつらふ昼寝かな/金尾梅の門
枕頭やアンナ/カレニナ芥子の花/芥川龍之介
一石路の枕頭に五分遅れしぞ口惜しき/橋本夢道
俳句例:21句目~
可笑しからずや枕頭台薔薇あふるるは/石川桂郎