老ひとりに関連した俳句の例をまとめました。
老ひとりを含む俳句例
摂待や暫く憩ふ老一人/高浜虚子
冬耕に土浄めゐる老一人/荒井正隆
老一人門田刈るなる月夜かな/百童
離れ家に爐開早し老一人/正岡子規
灼雲に老ひとりゐる黍畑/田中ひろし
淵に石擲げて雨乞ふ老一人/高浜虚子
白汲む時はづれなる老一人/高濱年尾
麦蒔やいつまで休む老一人/高浜虚子
古老ひとり碧雲居忌の釣堀に/渡辺恭子
花野にて鴉のごとき老ひとり/原コウ子
逆縁の迎火焚いて老ひとり/上林白草居
老一人いつまで煤の始末かな/高浜虚子
蕎麦刈の老一人にて足らふなり/大串章
釣堀やゆゑなく寄れぬ老一人/石川桂郎
刈株をいちいち起し老ひとり/長谷川素逝
朝顔にうつむき癖の老ひとり/林田紀音夫
注連作るさやけき音の老ひとり/谷口米雄
老一人秋の遍路のあはれなる/國貞たけし
老ひとり印旛の沼田打てるのみ/阿波野青畝
湯気立てゝいつもの部屋に老一人/山県光子
俳句例:21句目~
老一人のせて静かに遊び舟/富安風生「十三夜」