アイロンに関連した俳句の例をまとめました。
アイロンを含む俳句例
熱残るアイロン攀る兜虫/大熊輝一
菊見にとアイロンの痕光らせて/林翔
アイロンは汽船のかたち鳥曇/角谷昌子
凍光のアイロン一基諭す伯母/友岡子郷
夏鴨がアイロンに似てゐたる池/皆吉司
青田風アイロン余熱の畳に寝て/中拓夫
アイロンの焦げを作りし虫時雨/高橋和子
アイロンを噴射す勤労感謝の日/松山足羽
夕立来ぬアイロンに熱かよふ時/白岩三郎
紐巻きてアイロン休む針供養/百合山羽公
アイロンを掛けたるごとき初御空/神谷俊恵
夏足袋にアイロン風鈴に耳貸し/鈴木真砂女
白シャツに熱きアイロン原爆忌/田中美津子
風花やまだアイロンの利いて来ず/三好潤子
きりぎりす熱きアイロン夜も使ふ/百合山羽公
アイロンをあてゝ着なせり古コート/杉田久女
雁行くやアイロンに熱溜まる間を/松倉ゆずる
優しい嘘アイロン掛けをていねいに/阿部恵美子
いきいき動く庫裡のアイロン蝉しぐれ/平井さち子
足袋にアイロンあな憎き顔足袋になれ/稲垣きくの