火の玉に関連した俳句の例をまとめました。
火の玉を含む俳句例
一生のいま火の玉の烏瓜/櫛原希伊子
心中に火の玉を抱き悴めり/三橋鷹女
母に戻す火の玉小僧半夏生/文挟夫佐恵
氷海に火の玉となり夕日落つ/岩崎照子
火の玉となりし沖縄忌の墓ぞ/中杉隆世
火の玉の切羽詰まりし大花火/水谷洋子
火の玉の夕日を包む枯尾花/殿村菟絲子
恋猫の火の玉となり失せ去んぬ/石塚友二
火の玉のふたつ落ちたる紫蘇畠/宮坂静生
火の玉のやうな入日や木の実植う/中里結
火の玉の如くに咳きて隠れ栖む/川端茅舎
肋を彫つて火の玉の硝子吹く/林田紀音夫
どんどの火片目だるまは火の玉に/石井清泉
咳き込めば我火の玉のごとくなり/川端茅舎
泣くやうに火の玉しづむ遅日かな/仙田洋子
火の玉が闇駆け抜けて修二会の序/田代澄子
火の玉となりつゝ咳のこみ上ぐる/川原和子
線香花火の火の玉落つる故郷なし/稲野博明
打ち火して火の玉曳くよ修二会僧/加藤知世子
風邪の子を抱く火の玉を抱くごとし/杉浦すゞ子