焜炉に関連した俳句の例をまとめました。
焜炉を含む俳句例
夜桜の宴へ運ぶよ鍋焜炉/北野民夫
風狂の公釣の焜炉抱く/尾亀清四郎
凍潦に映り焜炉の火の子飛ぶ/内藤吐天
大年や働きづめのガス焜炉/田守としを
氷捕の焜炉の炎よこなびき/阿波野青畝
秋風や焜炉けぶらす日曜日/猿橋統流子
稀書展の秋暑の窓に焜炉置く/宮武寒々
遊船の焜炉を浜に下ろしけり/田中朗々
鴨肉に手帳の風を足す焜炉/平井さち子
しし鍋の小さき焜炉燃ゆるかな/小川月楼
木犀のこぼるるところ焜炉置く/内藤吐天
氷下釣り焜炉に咲かす一家の手/小林雪雄
瓦斯焜炉懐えつ火を噴く高音夏/石塚友二
蓮の葉をかぶりて煽ぐ焜炉かな/野村泊月
鵙の雨焜炉のほとりまで濡るる/内藤吐天
地上に焜炉河の暗涙流れて寄る/林田紀音夫
階段のうへした共に焜炉おこす/川島彷徨子
目刺焼きし焜炉火うつすほどもなき/大橋櫻坡子
ことりといふあれは落ちたる焜炉の火/鈴木しづ子
梅雨の焜炉おろかにあふぎつゞけけり/久保田万太郎