おしら神に関連した俳句の例をまとめました。
おしら神を含む俳句例
薄目しておしら千体仏寒き/松本進
曲屋に捨蚕臭ひておしら神/桂樟蹊子
おしらさま装ひ派手に五月闇/有馬籌子
地吹雪や柱のきしむおしら神/小原啄葉
年用意おしらさまにも晴衣着せ/原柯城
春待つやみな一脚のおしら神/古舘曹人
曲家の残暑に耐ゆるおしら様/奥寺サメ
繭玉の揺れる遠野のおしら様/佐川広治
花林檎家の奥にはおしら様/新谷ひろし
軒氷柱馬の首もつおしらさま/太田土男
おしら神餅花しろくかがやけり/佐川広治
おしら遊び林檎の花に月沈む/八牧美喜子
巫女の掌に蚕神遊ぶや旱り熔岩/巌谷小波
桑咲いて戸毎に婆とおしら神/菅原多つを
赤きもの着て黴の家のおしら様/佐山文子
おしら様派手に着ぶくれ抱かるる/加藤憲曠
どぶろくや奥の座敷におしらさま/高橋清子
着布の修羅なして寒きおしらさま/宮慶一郎
遊びあきしおしら様背に春田道/八牧美喜子
お被せする姥も着ぶくれおしらさま/佐野美智