見尽くすに関連した俳句の例をまとめました。
見尽くすを含む俳句例
一瞥にして帚草見尽くせり/藤田湘子
村見尽して夕晴れの木守柿/廣瀬直人
蝉の穴覗く故郷を見尽して/中村苑子
見尽して不断桜と成にけり/松岡青蘿
わが山河まだ見尽さず花辛夷/相馬遷子
桜貝見尽くしたれば磯に戻す/浦野芳南
涅槃図を見尽すことの難しや/池田秀水
花は佳し桜しべまで見尽して/高澤良一
螢火や生国いまだ見尽くさず/坂野源治
かの日夏逆立つふねを見尽しぬ/三橋敏雄
寒牡丹濡るる唇もて見尽さん/河野多希女
涅槃図を見尽してより顔昏るる/畠山譲二
見尽して花野は花のまぼろしか/柿本多映
ぼうたんのひとつの花を見尽さず/日野草城
休止音符の刈田見尽くす高階より/伊丹公子
見尽くして花野は花のまぼろしか/柿本多映
わが庭の落葉のさまも見尽くさず/徳永山冬子
花の山見尽くすまでは歩をすすめ/佐藤美恵子
わが生に見尽ししものあらざるに朱鷺の滅びにいま遇はむとす/藤井常世