火宅に関連した俳句の例をまとめました。
火宅を含む俳句例
時鳥火宅の人を笑らん/一茶
冬はいつ火宅出でけん車炭/正友
天界の父母に火宅の茸飯/立川華子
青蔦に火宅の窓を縛さるる/大串章
口笛や火宅の人の夏帽子/中村わさび
城もまた三界火宅炎天下/成瀬正とし
筍の押しよせてくる火宅かな/原田喬
貧しさや火宅の冬の寒苦鳥/松潮青々
新巻を吊し火宅にすまひせり/高橋将夫
火宅より火宅へ氷柱屈けらる/中原道夫
舟遊び火宅を忘れをりにけり/菅原けい
人の世の所詮火宅の切子かな/稲垣きくの
水の上に生まるる火宅夕ざくら/小宅容義
火宅にも色なき風の立ち初めし/和田祥子
馬追の飛び込んできし火宅かな/長谷川櫂
とんぼ飛ぶ火宅に負債なかりけり/永江大心
わが家いま火宅にあらず牡丹焚く/鈴木真砂女
火宅とふことを涼しく言ひにけり/寺尾亜真李
飯饐えて今日も火宅のまどろみか/やしま季晴
ななかまど火宅の椅子を折りたゝむ/国武十六夜