病妻に関連した俳句の例をまとめました。
病妻を含む俳句例
病妻を曳く肉片の朧の手/斎藤玄
涙ぐむ病妻さすり日短か/西本一都
病妻がくらさ愉しむ木下闇/斎藤玄
病妻を磧へさそふ星まつり/有働亨
山鳥の病妻へだつ炬燵かな/黒柳召波
春の霜また病妻に会ひにゆく/有働亨
病妻に街夏めくを告ぐるのみ/有働亨
庭の蕗煮て病妻をよろこばす/水野柿葉
病妻にみせて春笋の土こぼす/渡辺鶴来
病妻に見せて春笋の土こぼす/渡辺鶴来
病妻のさむがる雨や紫苑生ふ/森川暁水
病妻の前しくしくと林檎剥く/辻田克巳
病妻の箸を進めしごまめかな/松本巨草
病妻の閨に灯ともし暮るる秋/夏目漱石
病妻とさやゑんどうの糸をとる/西山一歩
病妻のこのごろ元気花かぼちゃ/石田玄祥
病妻のこぶし螢の火をもらす/小川原嘘帥
年の夜の病妻の灯か貯炭山がくれ/小林康治
泣き初めの病妻なだめかねつあり/西本一都
病妻の素直がかなし戻り梅雨/舞原余史「鶴俳句選集」