野守に関連した俳句の例をまとめました。
野守を含む俳句例
芋の露野守の鏡何ならん/炭太祇
花守は野守に劣るけふの月/蕪村
妻も子も榾火に籠る野守かな/白雄
春日野に野守の妻の子日哉/正岡子規
甘酒に佗ふる野守の鏡かな/尾崎紅葉
見に行かん野守の鏡星月夜/藤野古白
ひるすぎの野守は水や遠花火/桑原三郎
枯尾花野守が鬢にさはりけり/蕪村遺稿
踏青や野守の鏡これかとよ/松本たかし
野守など見ぬ現し世の若菜摘み/山口速
野守の頬かすめし月の霙かな/宮武寒々
十六夜の闇をつなぐや野守の火/正岡子規
春は大和にわれ半日の野守かな/後藤綾子
柳絮とび野守の池と聞くあはれ/菅沼玲胡
紅咲くや野守に見ゆる戀はせじ/筑紫磐井
野守きて端に参じぬ菜種御供/加藤三七子
飛火野は今も野守のをりて焼く/後藤夜半
冬灼けて秀立つ野守の一つ杉/小松原みや子
野守濡れひらかぬ唇となりにけり/攝津幸彦
母にどこか似たる八十路の花野守/古賀まり子