焼山に関連した俳句の例をまとめました。
焼山を含む俳句例
焼山の夕暮淋し知らぬ鳥/高浜虚子
焼山の白き道ゆく萱負女/丸山海道
焼山を襲ふごと過ぐ雲の影/青野爽
焼山にどつと隣の山火煤/中戸川朝人
焼山の闇濡らす雨駅を籠め/宮津昭彦
焼山や嵩其まゝに歯朶の容/西山泊雲
うかれ猫焼山にゆき孕みけり/萩原麦草
焼山を嗅ぐ父祖のごと獣のごと/大串章
球戯場出て松過ぎの焼山硬く/宮武寒々
焼け山の春や天より人語くる/長谷川草々
焼山を来る人見えて庵かな/長谷川零餘子
汽車着くや焼山晴れてまのあたり/芝不器男
焼山の段だら縞に日の新た/ぱらりとせ/春
焼山の焦げ目曼陀羅日表に/ぱらりとせ/春
焼山の茶店で書きし手紙かな/長谷川零餘子
焼山は心腹の友さながらに/ぱらりとせ/春
焼山の灰のほろりと道よぎる/ぱらりとせ/春
通り魔に遇ひし面持ち焼山は/ぱらりとせ/春
焼山に月の出かかる母郷かな/ねずみのこまくら/昭和五十六年