鬼門に関連した俳句の例をまとめました。
鬼門を含む俳句例
青北風や城の鬼門に椋一樹/柿沼茂
青田風吹く斑鳩の裏鬼門/橋本榮治
鬼門へと流れる春のたち/鈴木伸一
まむし草昼なほ暗き裏鬼門/深草時子
月天心鬼門に水の溜り居る/柿本多映
柿若葉鬼門守りの大樹かな/都倉蕉治
落し水ここは都の鬼門かな/岸本尚毅
蟇の声鬼門の風を押へたり/山崎悦子
赤き矢を鬼門に放ち初不動/西本才子
鬼門よりまた一つ出て蕗の薹/岬雪夫
鬼門犯す家相春雪西へ解け/石川桂郎
お火焚や鬼門へ放つ五本の矢/上埜チエ
きつつきや湯元の幣の鬼門神/桂樟蹊子
女郎蜘蛛潜んでをりし裏鬼門/山元四郎
木菟が呼ぶ城の鬼門に旧火山/福田蓼汀
豆撒きや鬼門の闇は念入りに/片寄青鴎
鬼門から猫の出てゆく暑気中り/大畠新草
紅梅のいつぽんを見て鬼門かな/山口都茂女
鬼門とも知らぬ鬼の子下りけり/三田きえ子
ふるさとは鬼門の彼方ししやも食ぶ/小泉義重