命終に関連した俳句の例をまとめました。
命終を含む俳句例
命終の岩壁飾る虹二重/福田蓼汀
命終の桜蘂降る春蝉忌/青木緑葉
命終か祠ごもりの草蛍/小枝秀穂女
西行の命終の夜の花明り/加藤房子
冬牡丹命終の水吐きにけり/中嶋秀子
命終の奥黒部秋風の七回忌/岡田日郎
命終の子規が筆捨つ露の中/和田知子
命終の色朝ざくら夕ざくら/小出秋光
命終の途中の日々や夏椿/窪田せつ子
水平線凍て命終の心電図/平井さち子
麦秋や命終のことを立話/金久美智子
命終のとき欲しき風ふきのとう/渋谷道
命終の日もかくあれや螢舞ふ/小林康治
命終の蛇太陽をからげしまま/河合凱夫
命終の言なきもよし夏の露/能村登四郎
父そして師の命終の日の青葉/能村研三
命終の師を思ふ柿沁みにけり/肥田埜勝美
鳥雲に命終のことおそろしき/田川飛旅子
冬落暉わが命終もかくあるべし/桑原まさ子
命終や氷を舐めてすぐ涙/平畑静塔「漁歌」