あっと言わせるに関連した俳句の例をまとめました。
あっと言わせるを含む俳句例
坂くだる曇天あつと桃が咲き/中拓夫
晩春をあつとはせて遠眼鏡/小竹灯栖
船遊あつといふまに終りけり/辻桃子
一日があつといふ間よ豆叩き/津幡龍峰
雲あつと月西山に寒えながら/広瀬惟然
あつとばかり外なき花の泪かな/広瀬惟然
あつと云う間の九十年や夏来る/尾村馬人
それからのあつといふ間や震災忌/瀧春一
大根の抜かるるあつといふ声す/今瀬剛一
指呼の山あっと言ふ間に万緑に/岩谷玉枝
百日はあつという間に種子朝顔/高澤良一
ステテコやあつと息のむ王手飛車/廣崎龍哉
目高散るあつと言う間の青葉かな/児玉悦子
磐梯の夏かあつとあり師とありぬ/寺田京子
翡翠をあつとこころはこえるなり/阿部完市
ああと言ふもあつと思ふも秋の風/小檜山繁子
桐咲くやあつと云ふ間の晩年なり/田川飛旅子
あつと云う間に死んだ電気工夫の賃金や生活を誰も知ろうとしない/橋本夢道