真暗がりに関連した俳句の例をまとめました。
真暗がりを含む俳句例
落鮎の常願寺川真くらがり/澄雄
梟の貌立て直す真暗がり/高澤良一
北風や多摩の渡し場真暗がり/秋櫻子
桜蕊降る舟小屋の真暗がり/高村のぶ
渋鮎の着きし厨の真暗がり/前田普羅
白木槿暮れて越後の真くらがり/澄雄
楊梅の樹下に月夜の真くらがり/堀葦男
浴衣着てひとり涼や真暗がり/中村汀女
蝶はずみ出る縁の下真暗がり/中山純子
鰭酒の酔醒ましたる真暗がり/赤尾恵以
冬波の牙のみみせて真暗がり/鈴木真砂女
寝て覚めて雪の声聞く真暗がり/菖蒲あや
沈丁花瞬きて過ぐ真くらがり/猪俣千代子
籐椅子に夜々ある湖の真暗がり/日置草崖
虫送済みたる空の真くらがり/荒川あつし
初泣きやしんしんとして真暗がり/小坂順子
涼み舟洲に乗り上げし真暗がり/水原秋櫻子
みずひきのつきぬけてゆく真くらがり/松田ひろむ
河豚食べて来て御所といふ真くらがり/鳥居おさむ