聞き耳に関連した俳句の例をまとめました。
聞き耳を含む俳句例
梟や聞耳立つる三千騎/正岡子規
我犬の聞き耳や何夏木立/高浜虚子
草笛に聞耳たてし牧の牛/大橋敦子
鹿笛や聞耳立つる月の鹿/正岡子規
心音に聞き耳をたて花粉症/鈴木石夫
八方に聞耳立ててシクラメン/菊池麻風
狐よと聞き耳立つる夜伽かな/茨木和生
銭亀の聞き耳立てゝ首のばし/田辺栖村
かたくりの花の聞き耳頭巾かな/嶋田麻紀
ふくろふも聞耳頭巾欲る夜かな/白岩三郎
告白に聞き耳立つるシクラメン/児玉寛幸
木の根にも聞耳ありて神楽笛/百合山羽公
聞き耳の至近にありし時雨の夜/岡田耕治
もめごとに聞き耳を立てかまど猫/宮野寸青
暁の雨聞き耳立てて薔薇芽立つ/金久美智子
木々芽吹く音に聞き耳たててゐる/住須美子
聞き耳を立てしが秋の声ならず/相生垣瓜人
みのむしの聞き耳たててゐるでなし/田中稀世
聞き耳を立てて芽を出すチューリップ/都筑智子