万年筆に関連した俳句の例をまとめました。
万年筆を含む俳句例
啓蟄や万年筆の贈物/川崎展宏
初蝶や万年筆が雫して/寺田京子
冬青空夜は万年筆の中/高野ムツオ
卯の花腐し父の万年筆太し/仁平勝
茂吉忌の万年筆の太さかな/大牧広
うぐひすや万年筆の尻重く/小川軽舟
万年筆の中の蓮池地獄かな/豊口陽子
六月の万年筆のにほひかな/千葉皓史
熱帯夜万年筆のインク漏れ/柴田奈美
笹鳴や万年筆が見つからぬ/川崎展宏
篠の子と万年筆を並べ置く/岡田史乃
雷わたる万年筆の太古の黒/守谷茂泰
風光る万年筆の加賀蒔絵/伊藤とう子
万年筆呼び名変らず文化の日/鈴木栄子
文化の日万年筆は名を変へず/鈴木栄子
獺のまつり人は万年筆ならべ/鈴木榮子
あたたかや万年筆の太き字も/片山由美子
万年筆の中に泉やさくらの芽/正木ゆう子
向日葵に萬年筆をくはへしまま/田中裕明
父も父の万年筆もとっくになし/池田澄子