夕鴉に関連した俳句の例をまとめました。
夕鴉を含む俳句例
冬されやきたなき川の夕烏/定雅
聖堂の森の時雨や夕鴉/寺田寅彦
冬木より枯木に移る夕鴉/長谷川双
夕鴉声おとしゆく枯野かな/上村占
寺守と茱萸渋かりき夕鴉/松田曼莉
さむざむと地の喪へる夕鴉/飯田龍太
夕鴉暴河の民は銃を棄てし/片山桃史
山深くしげりに入りぬ夕がらす/紫暁
松島の若葉に没す夕鴉/阿部みどり女
白南風の浜あるきゐる夕鴉/長谷川双
秋口の他意なきものに夕鴉/長谷川双
花越ゆる時夕鴉身を伸して/佐野良太
行く春や雨になるべき夕鴉/小澤碧童
はだれ野や満月をとぶ夕鴉/金尾梅の門
夕烏一羽おくれてしぐれけり/子規句集
寄生木やくさめとどきし夕鴉/桂樟蹊子
木の実拾ふわれ遠巻きに夕鴉/吉野義子
橋となる烏はいづれ夕がらす/榎本其角
禿頭のそんな農夫に夕がらす/細谷源二
夕がらす幾十のスコップのかたち/高尾日出夫