国土に関連した俳句の例をまとめました。
国土を含む俳句例
今朝国土笑はせ初めぬ俳諧師/高政
清衡が夢みし花の仏国土/高澤良一
一木も国土を守る月夜かな/渡辺水巴
地凍る漢民族の大き国土/長谷川素逝
しろしめす国土の恩甘藷太る/河野静雲
国土沈むときも旺んに泡立草/横山房子
星の杓枯葉の国土汲み汲めり/依田明倫
椿咲けり絶えずも国土洗ふ浪/渡邊水巴
秋の嶽国土安泰のすがたかな/飯田蛇笏
英霊の鎮まりし国土雪歇まず/渡邊水巴
豊かなる国土の日かな稲の花/西島麦南
にじ、この時草木國土合掌す/荻原井泉水
啼き了へし蝉のころりと仏国土/高澤良一
国土なくてある民族や秋の風/石島雉子郎
地雷などなきこの国土野に遊ぶ/加藤章三
戦勝の国土にみのり実千両/長谷川かな女
草いきれ人いきれして国土あり/細木芒角星
雲雀鳴き桑芽ぶきただ耐ゆる国土/古沢太穂
国土泰くこころにしみる野火の朱ヶ/飯田蛇笏