一僧に関連した俳句の例をまとめました。
一僧を含む俳句例
一僧の少し乱れぬ菊の酒/上野泰
一僧のゐて秋風の海の駅/鈴木鷹夫
一僧の脚絆真白き夏野哉/酒葉月人
一僧も見ず秋晴の本山に/右城暮石
月見るや一僧の首空を行き/須藤徹
椿落ちて一僧笑ひ過ぎ行きぬ/麦水
水無月の橋一僧を通しけり/桂信子
百僧に一僧の俊安居かな/尾崎迷堂
講中を率て一僧や御忌詣/佐瀬子駿
一僧が海辺をあゆむ初景色/鈴木鷹夫
一僧の吐く息白く鐘をつく/中村仏船
冷房や一僧壁によりかかり/岸本尚毅
黄檗の一僧と遇ひ冬にほふ/鈴木鷹夫
一僧に会ひしのみ雪代激し/石田阿畏子
一僧の結夏の日より髭剃らず/桑田青虎
一僧の美声ながるる曝書かな/菅原鬨也
仏塵に一僧失せぬ御身ぬぐひ/河北斜陽
ふと紺足袋そして一僧行つて谷/阿部完市
水落し来て一僧の夜座につく/塩谷はつ枝
植物群遊一僧はまる呑みにされた/松本秋歩