寝そびれるに関連した俳句の例をまとめました。
寝そびれるを含む俳句例
寝そびれし枕を均す春の闇/塙きく
薪能殿の子雀寝そびれて/山田孝子
寝惜みて寝そびれて旅明易し/塩田育代
寝そびれし吾につき合ふ蛙どの/神谷久枝
寝そびれて二十三夜の窓あかり/下村梅子
寝そびれて風を引きたる夜寒哉/寺田寅彦
明易きまゝに寝そびれをる事も/高浜年尾
厨いまぴしぴし凍る寝そびれゐて/野澤節子
寝そびれし避暑の子にむく青林檎/堀口星眠
寝そびれし闇はちちろの海となる/浜崎古都
寝そびれてをりし障子に茶立虫/山崎朝日子
寝そびれてをりぬ牡丹月夜にて/片山由美子
秋の蚊と侮りゐしが寝そびれぬ/実藤千代子
葛湯煮て寝そびれ夫婦あそびをり/草間時彦
寝そびれて飢えかすかなり茶立虫/小泉もとじ
栗焼けば寝そびれあそぶ末子かな/水原秋桜子
まぎれなく夜鷹と聴きて寝そびれし/千代田葛彦
炉辺に聞く民話あまたや寝そびれつ/長屋せい子