津波に関連した俳句の例をまとめました。
津波を含む俳句例
津波めく入内雀空冥む/小野千枝子
この村の津波避難路栗の花/高澤良一
冬津波強き男もさらひけり/野井文生
白扇やかの一片ラの沖津波/尾崎迷堂
里山に津波の碑あり震災忌/武政礼子
雲海へ砕けて散りぬ花津波/渡辺恭子
冬海やなか~日射す冲津波/東洋城千句
山津波斧の刃寒うこぼれけり/萩原麦草
山津波響き岩流れランプ揺れ/福田蓼汀
放生津波のほむらの青すいと/加藤楸邨
桃の日に母に津波の記憶あり/小原啄葉
津波禍の凹凸地帯蝶も見ず/吉良比呂武
追風にまろびて涼し沖津波/水原秋桜子
鮟鱇の津波を起しさうな口/八牧美喜子
水仙に津波の来るといふしらせ/赤尾恵以
はまなすや鯛を寄せくる沖津波/水原秋桜子
はまなすや津波の記憶揺れて来る/信太たかし
ゆく春やをりをりたかき沖津波/久保田万太郎
食客津波須を晒うて曰く冠の玉の如し/尾崎紅葉