塩壺に関連した俳句の例をまとめました。
塩壺を含む俳句例
塩壺の庇のぞかんけふの月/素牛
砂糖壷塩壷満たし大晦日/三浦ゆふ
塩壺に塩ある晩夏母逝けり/佐川広治
塩壺に塩米櫃に米春を待つ/菖蒲あや
塩壺に醤油が隣る大暑かな/高澤良一
塩壺の白きを磨く小暑かな/山西雅子
塩壺の蓋ずれている盆の月/橋石和栲
雁わたる塩壺に匙深く埋め/星野昌彦
雪止まぬわが生国の塩壺に/大西泰世
塩壷に塩満ちてゐる涼夜かな/井上明子
塩壺をふつと怖るる花の雨/大木あまり
日々飛雪塩壺の塩さらひ尽す/宮坂静生
海鼠の腸や瀬戸にさす塩壺のなみ/春松
初日の出塩壷に手をさしこめば/加藤楸邨
塩壺の吐きし我鬼忌の蚊なりけり/飴山實
塩壷に塩を満たして芙美子の忌/小林美成子
梅壺塩壺肩を寄せあふ一茶の忌/佐野まもる
塩壺どこへおいても/母の顔がある/立花さかえ
母の日や塩壺に「しほ」と亡母の文字/川本けいし