猫の目に関連した俳句の例をまとめました。
猫の目を含む俳句例
猫の目や氷の下に狂ふ/一茶
恋猫の眼四つとなり光る/山田節子
昼の闇得し猫の眼と冬ごもり/草田男
猫の眼に水の騒げる野分かな/石嶌岳
猫抱けば猫の目が知る寒雀/大野林火
遠雷やひかりし猫の目は碧/古賀直子
夜を燃ゆる猫の眼闇に水中り/森川暁水
夜濯につきくる猫の目が二つ/村山一棹
恋猫の眼ばかりに瘠せにけり/夏目漱石
猫の眼のあぢさゐ色に蝗嗜く/宮武寒々
雪の陰恋猫の眼にひたと遇ふ/佐野良太
猫の眼に海の色ある小春かな/久保より江
猫の眼のたかぶり残る夜の朧/河野多希女
猫の眼のみどりに燃ゆる畳替/中野ただし
猫の眼の金色が透く夏まつり/柴田白葉女
秋の暮馬の目猫の目皆恋ひし/尾形不二子
シャム猫の眼に春の海二タかけら/鈴木貞雄
猫の眼に湖のいろあり籐寝椅子/柴田白葉女
新蕎麦を嗅ぎてもの憂し猫の目は/殿村莵絲子