一時に関連した俳句の例をまとめました。
一時を含む俳句例
掃納して一時を坐しにけり/篠原
千万言一時に開く桜かな/子規句集
一時晦冥の駅鈴明り秋夕/河東碧梧桐
去年より物一時も忘られぬ/上島鬼貫
富士は雪は花一時の吉野山/上島鬼貫
朝顔の一時に咲き勿体なし/高澤良一
河骨の花一時もさるほどに/服部嵐雪
稲妻や一時にあかき壁の穴/寺田寅彦
鰊来ず百花一時の春も尽き/福田蓼汀
一時に咲きけり桶の杜若/菅原師竹句集
伽羅の蚊遣羅の団扇彼も一時/正岡子規
着ぶくれを一時預けに搭乗す/井村育子
蛙鳴蝉噪彼モ一時ト蚯蚓鳴ク/正岡子規
千本が一時に落花する夜あらん/正岡子規
桑蔵のどかと減りたる一時かな/高濱虚子
歓談一時夫にゆだねて炭出しに/平井さち子
赤富士に鳥語一時にやむときあり/富安風生
シャワーなど一時凌ぎに過ぎざれど/高澤良一
竹に聞く雨一時やひやし瓜/琴二「はたせけり」