夜の道に関連した俳句の例をまとめました。
夜の道を含む俳句例
名月や懐紙拾ひし夜の道/黒柳召波
夜の道を山風が過ぐ芒の村/中拓夫
松明に露の白さや夜の道/黒柳召波
短夜の道の窪みに柳の葉/岸本尚毅
ふまれずに鈴蘭落ちし夜の道/高木晴子
むせびつゝ夜の道戻る花蜜柑/中山梟月
元日の夜の道あれど人寝たり/萩原麦草
断折の冬夜の道は切り立てり/平井昭敏
深草少将九十九夜の道花吹雪/杉山文緒
盆の夜の道あり道を帰るなり/栗林千津
木犀をきゝそめにしや夜の道/楠目橙黄子
芽ぶく夜の道の広きに傘さしぬ/太田鴻村
菱沼に良夜の道のそひにけり/吉岡禅寺洞
誤診かも知れず霜夜の道かへる/小坂蛍泉
麦刈られ夜の道暗さ増しにけり/伊東宏晃
こがらしや藪をでてゆく夜の道/河原枇杷男
砧うしろとなりし夜の道月に浮きぬ/西村公鳳
隣人の通夜にさそひあふ主婦たちのいきいきと夜の道に笑ふこゑ/田谷鋭