余波に関連した俳句の例をまとめました。
余波を含む俳句例
幕の八重花の余波や祭客/調泉
夜歩く春の余波や芝居者/炭太祇
棒飴や上野の余波子供の花/立独
台風の余波立つ岩に男松/玉澤幹郎
寒声の連衆のそろふ余波かな/浪化
行方床し四方の明樽余波の花/鉄丸
物書いて扇引きさく余波哉/松尾芭蕉
豊流の余波が揺り役芦若葉/香西照雄
台風の余波の埠頭に接岸す/伊藤いと子
壺中にも台風の余波月見酒/百合山羽公
左右忌の噴煙ぬすむ台風余波/福元啓刀
白鳥のつつましき余波伴へる/上田圭子
終戦の日や台風の余波荒れて/大堀澄子
開発の余波とも猪の害続く/岡崎さとし
颱風の余波時なしの雨が降る/星野立子
夏風忌の風雨の余波の磯千鳥/山内美津男
月よ実たれも余波はなんとなと/広瀬惟然
あめんぼう曲れる鯉の余波喰らひ/高澤良一
沖船の余波たたみくるさより汲む/大木さつき