鎮守に関連した俳句の例をまとめました。
鎮守を含む俳句例
鎌祀る村の鎮守や春祭/矢島渚男
あたたかや上総鎮守の力石/小島健
古川の秋の蜂守る総鎮守/高澤良一
岳五つ据ゑて鎮守の秋祭/藤澤果抱
この邑の鎮守女神に桃の花/大熊輝一
坂東の里の鎮守の競べ馬/池尾テル子
大村の鎮守淋しき落葉かな/正岡子規
彼岸花鎮守の森の昏きより/中川宋淵
改築の村の鎮守に匂ひ鳥/平田マサ子
村中へ鎮守の落花及びけり/土屋秀穂
苗代や鎮守の森の影を濃く/中林利作
身延九里四山鎮守す山桜/百合山羽公
寒月や火種のごとき鎮守の灯/稲田眸子
牛蒡肥えて鎮守の祭近よりぬ/正岡子規
鎮守さまだけご存じの鴉の巣/鷹羽狩行
鵯ぐもり鎮守の森に椎をひろふ/中勘助
島中洲のいちじく鎮守は船の神/見市六冬
冬の陽を放さず鎮守の杜大き/長谷川かな女
掃き寄せしまゝの榧の実鎮守さま/星野恒彦