小鼓に関連した俳句の例をまとめました。
小鼓を含む俳句例
大鼓小鼓落花狂へとよ/正岡子規
太鼓小鼓の音式部の実/前田政子
小鼓の一摶つよし霧襖/斎藤梅子
古都の闇打つ小鼓や薪能/山下佳子
小鼓の一打の間合ひ春隣/六本和子
猪鍋に酒は丹波の小鼓ぞ/宮下翠舟
声張りて小鼓を打つ業平忌/鈴木朗月
小鼓の棚より落つる野分哉/正岡子規
小鼓の紅緒の褪せて義仲忌/河村静香
小鼓を打ち終はりても息白し/井上雪
立冬の息のしめりを小鼓に/安倍正三
ときじくの小鼓を聴く春の鹿/赤尾兜子
大かはや小鼓や春遠からじ/三田きえ子
小鼓を打つてはなやか秋の夜/長谷川櫂
小鼓のポポとうながす梅早し/松本たかし
小鼓の稽古すませし端居かな/松本たかし
小鼓の緒を緊めなほす夏痩せて/坂巻純子
小鼓の朱の緒を締むる二日かな/市川つね子
山彦の打つ小鼓や山葵咲く/田方建子「土鈴」