服喪に関連した俳句の例をまとめました。
服喪を含む俳句例
服喪の母螢を囲ふ姿なり/栗林千津
逆縁の喪に服す父母梅真白/杉本寛
天に鵙きりりきりりと喪に服す/原裕
元日の服喪家族に午後長し/玉置かよ子
喪に服しをりて叩きぬ冬の蝿/塩沢さわ
喪に服す梅雨咲く花の紫に/鈴木真砂女
喪の列と春闘の列すれ違ふ/服部ますみ
喪の服をたたむや二十三夜月/佐々五月
喪に服しゐる間にもはや濃紫花/辻口静夫
山茶花の白をこゝろに喪に服す/大橋敦子
無尽蔵の風だけ喪に服している/阿部完市
花あざみ喪に服す妻となり濯ぐ/斉藤夏風
ひそかにも服喪のこころ年暮れぬ/飯田蛇笏
十一文のこはぜをはめて喪に服す/野宮猛夫
喪に服すこころ毒舌なくビール/吉村ひさ志
葉裏明しかつて服喪の破れ芭蕉/平井さち子
あぢさゐや生き残るもの喪に服し/鈴木真砂女
喪の服も華やかなりし石蕗の黄に/長谷川秋子